
この記事でわかること
・目隠し詰将棋がオススメの理由
・目隠し詰将棋に丁度良い詰将棋の駒数
・目隠し詰将棋用にオススメの詰将棋本

目隠し詰将棋ってなんなの?

盤面を見ずに、符号を聞いて、頭の中だけで詰将棋を解くんだよ。
藤井聡太さんも子供のころ将棋教室でやってたんだって。
目隠し詰将棋とは
目隠し詰将棋とは、盤面や図面を見ずに、「玉方、3一玉。攻め方、3三歩。持ち駒は金です。」のように、符号だけを聞いて、頭の中だけで詰将棋を解く訓練方法です。
図面や盤面を一瞬だけ見てから解く「フラッシュ詰将棋」とも似ていますが、目隠し詰将棋は100%自分の頭の中だけで完結するという意味で、さらに脳内だけを使った訓練法になります。
目隠し詰将棋がオススメの理由
ある程度将棋が強くなると(目安として初段前後)、対局中に何手も先を正確に読む能力が必須となります。相手の読みを上回るには、読みの正確性と速度が問われるのです。
そこで有効なのが脳内将棋盤とも言われる、脳内で将棋を指す能力です。
これが完璧なら理論上は無限に先の手を正確に読めます。(現実は限界がありますが。)
単純な詰将棋の練習だけでなく、脳内将棋盤を作るのにも役立つのが今回オススメする目隠し詰将棋です。
何より最もオススメする理由は、藤井聡太さんが子供のころ通っていた将棋教室で取り入れられていた練習法だからです。
もちろん藤井聡太さんがあそこまで強くなったのには他にも多くの要因があるでしょうが、目隠し詰将棋がその一部分を担っていたことも間違いないと思います。
目隠し詰将棋の唯一の欠点
目隠し詰将棋の唯一と言って良い欠点が、「符号を読み上げる人」と「詰将棋を解く人」の二人が絶対に必要なことです。
そのため、一人暮らしの方には難しい勉強法と言えます。
だからこそ、お父さん・お母さんが符号を読んであげて、子供が解く、というご家庭でこそやりやすい勉強法と言えます。
ちょっと面倒かもしれませんが、お子さんのために協力してあげてくださいね。
うちでは息子が小学校3年生~4年生くらいの間、一日5問程度をほぼ毎日やっていました。
実は2年生くらいの時にも少し試してみたのですが、思ったよりも親が面倒に感じてしまい(汗)、一旦やめていました。しかし、強くなるためには必要だと思い、3年生の時に再開し、1年以上頑張って続けました。
目隠し詰将棋に丁度良い駒数は?
いざ、目隠し詰将棋をやろうとすると一番最初にぶつかるのが、「駒が多すぎる詰将棋だと、全ての駒の配置を覚えられない」という問題です。
ある意味当然の話で、例えば30個も駒がある詰将棋の盤面を符号だけ聞いて覚えるのは至難の技です。
符号を覚えるのが目的ではなく、「脳内将棋盤で詰将棋を解く」ことが目的なので、覚えられないような駒数の詰将棋をやる意味はありません。
最初は駒の数が6個以内(持ち駒含む)の少ない駒数から始めて慣れるのが良いでしょう。
慣れたら、8~10個くらいの駒数の問題を解いてみましょう。
このくらいの駒数が丁度良いと思います。
12個以上の駒数になると覚えるのが大変になってしまいます。
(息子の場合も14個くらいがほぼ限界でした。)
詰将棋自体の難易度や、駒のバラけ方も関係するので一概には言えない部分もありますが、上記がおおよその目安にはなると思います。
あとはお子さんの棋力に合わせて微調整してあげてください。
目隠し詰将棋にオススメの詰将棋本・サイト
実際に息子が目隠し詰将将棋をする際に活用していた、おすすめの詰将棋本とサイトをご紹介します。
4X4マスの詰将棋
駒数が8~10個くらいで丁度良い詰将棋本は数少ないですが、伊藤果先生の「4X4マスの詰将棋」はまさにうってつけの一冊です。
こちらの本は通常の詰将棋としてもオススメですが、他にも詰将棋の本は沢山あるので、この本は目隠し詰将棋用と割り切って使うのも良い方法だと思います。
将棋連盟のまいにち詰将棋
将棋連盟のWebサイトで毎日更新されている「まいにち詰将棋」もオススメです。駒数が多い問題もありますが、比較的12個以内の問題が多いですし、難易度も初段以上の人には丁度良いでしょう。
この中から目隠し詰将棋に適した問題を選んで出題してあげるのも有効な方法だと思います。

まとめ
今回は「目隠し詰将棋」についてご紹介してきました。
初めて挑戦する際は難しく感じるかもしれませんが、慣れてスラスラ解けるようになった時には、これまでよりも確実に一段レベルアップしているはずです。
ぜひこのユニークなトレーニング方法を試してみてください。
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