【初段からの勉強法:その3】長手数の詰め将棋で読みの速度アップ

この記事でわかること
・長手数の詰将棋をやる意味と効果
・全国大会優勝直前の2ヶ月間で集中的にやったこと
・長手数の詰将棋でオススメの本

黒妖精
黒妖精

15手詰めとかの長手数の詰将棋って難しいし、
解くのに時間かかるんだけど、やる意味あるの?

緑妖精
緑妖精

もちろんあるよ。
読みの正確さ、読みの速さを強化するのに良い練習法だよ。

長手数の詰将棋をやる意味と効果

長手数の詰め将棋は、当然難易度も高く、将棋好きの子供の中でも敬遠する子も多いです。
うちの子も自分からは積極的には解こうとしませんでした(汗)

正確に十数手先が読めないと正解に辿り着けませんし、早く解き終わるためには沢山の手順を素早く読まないといけません。
その結果、必然的に読みの正確さ、読みの速度を向上させることに直結した練習法になります。

全国大会優勝直前の2ヶ月間にやったこと

全国大会2ヶ月前、実力もついていましたし、研修会ではC2クラスでしたので、優勝のチャンスくらいはある状況でしたが、1%でも優勝できる可能性を増やそうと思いました。
そこで大会までにやれることとして着目したのが、「読みの速度アップと正確さアップ」でした。

小学生大会では持ち時間も短めですし、レベルの高い子同士の対局では、大きなミスをしてしまうと挽回は難しくなります。
中終盤でやや判断が難しい局面になっても、相手より速く・正確に手を読めれば、良い手を指して勝てる確率は上がるはずです。

そう考えて、「読みの速度アップと正確さアップ」のために、長手数の詰将棋をたくさん解くことにしました。

具体的な勉強方法

使った教材は将棋世界の「詰将棋サロ」の問題です。
小学3年生くらいから数年間購読し続けていましたが、詰将棋サロンはほとんど解いていなかったのです。

そこで、過去3年間分288問を一気に解くことにしました。
(詰将棋サロンは1号あたり8問掲載です。)
1日最低4問と目標を設定して、実践してやり遂げるのに丁度2ヶ月くらいかかりました。

1日4問と聞いて少ないと思う方もいるかもですが、実は4問解くのにも1~2時間くらい掛かります。
詰将棋サロンは9手~17手詰めで、かつ、比較的難しめな問題になっています。
最初の1、2問は9手や11手で比較的(サロンの中では)易しめなので、そこまで時間はかかりませんが、7問目や8問目の15手・17手詰めは、1問で30分~1時間考えることもありました。
(30分掛けて解けなかった問題は盤駒使ったり、時間かかりすぎる時は答えを見たりしました。)

それでもやり始めて1ヶ月経つ頃には、1~4問目の問題ならまとめて数分で解けるようになり、7・8問目の難問でも解けないということは無くなりました。
(時には1分掛からず解けたり。確実な成長を感じました。)

もちろん、長手数で難しい詰将棋を解くコツみたいなものがわかった、ということもあるでしょうが、それに加えて読みの正確さと速度がアップしたからだと思います。

ちなみに、全国大会会場に向かう数時間の車中でも、詰将棋サロンの詰将棋をやりながら行きました。

長手数の詰将棋にオススメの本

将棋世界の1960年1月号から2021年7月号に掲載されたものの中から選んだ名作選がこの本「詰将棋サロン名作選 」です。560問も掲載されているのでこれを解き終わる頃には相当な棋力がついていることでしょう。
幼少期の藤井聡太さんが投稿した作品も含まれています。

全国大会優勝後、家にある将棋世界の詰将棋サロンは全て解き終わってしまったので、こちらの本を購入して日々の勉強に取り入れています。

まとめ

長手数の詰将棋をやる意味・効果や、息子が実際に取り組んだ勉強方法をご紹介しました。

全国大会直前というある意味特殊な状況下での集中的トレーニングになってしまいましたが、長手数の詰将棋は、そもそも日頃から取り組むのにオススメの勉強法です。
初心者には難易度が高いかもしれませんが、中級者から上級者まで、ある程度以上のレベルの人なら必修の練習方法だと思います。より強くなるために、ぜひ取り入れてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました